例題 2
特殊な紙の強度データ。2 通りの工程で製造した中から、ランダムに 5 枚すつを取り出して強度を測定した。工程間に有意な差があるか。
A法: 10.5, 9.8, 10.9, 9.7, 10.6
B法: 11.1, 11.7, 10.8, 11.5, 10.9 (単位 N)
テキストでは、母分散を未知として、始めに等分散の検定を行う。この検定についてはR では自動で行ってくれるわけではない。
> y1 <- c(10.5, 9.8, 10.9, 9.7, 10.6) > y2 <- c(11.1, 11.7, 10.8, 11.5, 10.9) > (va <- var(y1)) [1] 0.275 > (vb <-var(y2)) [1] 0.15 > (f0 <- va/vb) [1] 1.833333 > qf(0.025, 4, 4, lower.tail=F) [1] 9.60453
最後二つの結果から、1.833 < 9.605 であり、等分散の仮定は棄却されない。
肝心の検定の計算はここから。
> (sa <- sum(y1^2) - sum(y1)^2/length(y1)) [1] 1.1 > (sb <- sum(y2^2) - sum(y2)^2/length(y2)) [1] 0.6 > > (sg2 <- (sa + sb) / (length(y1) - 1 + length(y2) - 1)) [1] 0.2125 > (t0 <- (mean(y1) - mean(y2))/ (sqrt(sg2 * (1/length(y1) + 1/length(y2))) )) [1] -3.086975 > (t <- qt(0.025, 8, lower.tail=FALSE)) [1] 2.306004
t0 | > t なので、A 法と B 法とには有意な差があると言える。 |